子供たちの笑顔は薬より効果的？

『子供たちの笑顔は薬より効果的』プレスクールの子どもと6週間過ごすと10人中7人の高齢者がバランス感覚と記憶力が向上することをスウェーデンの医師と高齢者研究者が2020年の研究で発見しました。

これを実感しているのは2022年秋にオープンした老人ホームの担当者です。ストックホルム県にあるこの老人ホームはプリスクール（幼稚園・保育園）と園庭を共有しています。この担当者は子ども達と高齢者の出会いがすべてを変えると言っています。

「プリスクールの子ども達と高齢者は毎週一緒に色々なイベントを行います。歌を歌ったり、絵を描いたり、バーベキューをしたり。イベントがなくとも中庭が共有されているため、交流は簡単です。ガーデニングをしたり、パズルをしたり、ただ一緒に時間を過ごすことができるのです。

また、庭で子どもたちが遊んでいるのを高齢者が眺め、開け放たれた窓から子どもたちのおしゃべりや笑い声が聞こえてくるだけでも価値がある。子供と高齢者の出会いは難しいものではないし、ここの高齢者はみなハッピーです。」と担当者は言う。

さらにこの担当者はこのようにも言っています。「どんなに私たち介護者が高齢者をアクティブにさせようと努力しても、子ども達にはかないません。なぜなら彼らは、相手が誰であろうと関係なく、関わってきます。質問をしたり、お願いをしたり。そうされることで高齢者は自分の知識や経験を共有することができる。これは高齢者に『自分は大切な役割を果たしている』という感覚を与え、その感覚はすべてを凌駕し高齢者が健康を維持し、前向きになる勇気を与えてくれるのです」

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参照記事：

エルスタ・ディアコニ、スウェーデンの非営利医療・福祉団体のホームページ（スウェーデン語）

ニュースの記事（スウェーデン語）